第一回KyouryuBooks読書会レポ
こんにちは、ぱたごんです。今回は初めて開催した読書会のレポを書いていきます。
2024年12月14日(土)10:00~12:00まで、場所はいつもお世話になっている「コトコト商店(仮)」さんでやりました。
参加者
- じゅんこ:コトコト商店(仮)所属
- てぃらのん:KyouryuBooksの中の人
- ぱたごん:KyouryuBooksの中の人
参加者はKyouryuBooksの2人を合わせて、3人で行いました。普段からいろんなところでお世話になっている、じゅんこさんが参加してくれました。じゅんこさんはコトコト商店(仮)さんで棚主として活動しており、コトコトマガジン(仮)作成時には何から何まで教えてくれました。
読書会は各々好きな本(1~2冊)を持ち寄って、本の好きなところを語ったり、読みあったりする感じで、ゆる~い内容となっています。
最初に、参加者が各々持ち寄った本を紹介して、そのあとそれぞれが気になった本を読みました。読んだ本の感想などをおしゃべりしながら、別の本を読んだり、読み進めたり、おしゃべりしたりを繰り返して、気が付くと2時間経っていました。
○各自持ち寄った本と選んだ理由
じゅんこさん

次の号の『コトコトマガジン(仮)』にはミステリーと漫画があったらいいなと思い、どちらの要素も入っている本を持ってきました。
“私立探偵大町駿作の事件簿 赤いボタン” ”17時の目覚まし”という作品をさらっとかける人は頭いいんだろうな。
探偵が事件を解決する話ではなく、事件以外のことが書かれているのが面白いです。

コーヒータイムに読み切れる本というコンセプトでカフェタイムに読み切れる一冊です。
読者を意識して、読みやすく書かれている一冊です。
本の形もかわいくて、角が丸くなっています。
ぱたごん

私が読んだ初の赤川次郎作品で、ページ数がどんどん少なくなっていくのに、なかなか解決しないところにもハラハラしてしまうのが、すごいと思いました。
登場人物もチャーミングな人が多く出てくるので、シリアス展開もあるが読みやすい作品です。

この本は短編集でどの作品も好きなんですが、この中に収録されている”火星の運河”が特に好きです。
インターネットで感想を探しても、あんまり共感できるものがなかったため、紹介しました。
てぃらのん

手洗いについての記述と小説を合わせるという作り方が衝撃的で面白いです。

表題にもなっている一番最初のエッセイが天才的すぎて、衝動買いしました。
エッセイだけれども、まるで小説のように出てくる要素の組み合わせがぴったり合っていて面白かったです。
○読書会の感想
じゅんこさん
初めての読書会ということで、事前の本選びはギリギリまで迷いました。
そして、持って行った本のテイストが誰も被っていなかったことにびっくりです!
●江戸川乱歩
素晴らしいの一言。発想はかなり猟奇的、官能的でちょっと胸やけするかな。と思ってしまうんだけど、その文章の美しさで下品な感じがしない。むしろ魅力的。感性もあるかもだけど、かなり計算されて書かれているのかな。
つまり、乱歩さんはものすごく頭のいい奇人ですね。
普段の生活において、なかなか奇人に出会うことはできません。
しかし、本の中では奇人に出会えます。そこが「本」のいい所だなぁと再認識しました。
●ここで唐揚げを
少ししか読めませんでしたが、人生の中の貴重な時間が切り取られているな。と感じました。
お金がなくて(それは無計画に使ってしまうからなんですが)ヒーヒー言っているけれど、どこか楽しそうで、上を向いている感じがよかったです。
どの人も多かれ少なかれ「こんな時があったなー」って共感できると思います。
●手洗い
大胆でスタイリッシュ。「まぁ」と感嘆の声が漏れたほど。
手洗いの作法と小説の組み合わせですが、その両者の絶妙なバランスから動きや流れが感じられる戯曲のような一冊でした。
紹介されなかったら手に取らなかったかもしれない。そんな本に出会えました。
それぞれの本について紹介し、そして気になる本を手に取って読む。
3人が黙々を本を読んでいる時間がおもしろかったです。
他の方が見たら「何やってるグループ?」って思ったかもしれませんが、不思議と落ち着きました。
今回の読書会、とてもよかったです。
ありがとうございました。そして、次回もよろしくお願いいたします。
ぱたごん
初めての読書会開催で、読書会に参加したのも初めてでした!
まず、自分の好きな本について説明できたのが、とても嬉しいですし、それを読んでどう感じたのかも伝えられる場が、新鮮でとにかく楽しかったです😊
自分では手に取らないように本をまさにじゅんこさんは持ってきてくださり、自分には無かった本のジャンルが広がっていくみたいで楽しいです!
初回3人でしたが、いい時間を過ごせたので、あっという間に2時間経っていました。
ありがとうございました。
てぃらのん
初めての読書会の主催ということで、どうなるかどきどきでした。
各々が、オススメの本を紹介し、それについて皆で話あうことができ、とても楽しかったです✨
飲み物をのみながら、お互いに本の話ができるのは、やはりとても楽しく、定期的に開催したいなぁと思いました。
●冬のUFO・夏の怪獣
とても不思議な世界をのほほんとした絵で見せてくれるので、漫画の世界観にすんなりと入っていくことができました。「私立探偵大町俊作の事件簿以外」は、事件を解決した前だったり、解決した後の話で、たぶんこの探偵は優秀なんだろうけど、優秀なところをみせてくれないところがとってもキュートな作品だなと思いました。
●コーヒーと一冊
インドの生活がとても暖かい文章で書いてあります。読みやすいので、ちょっとした時間に読むのにぴったり。絵も緻密に書かれていながら、デフォルメもされていて、インドの雰囲気が伝わってきて素敵でした。
編集後記
初めて書いた読書会レポはいかがだったでしょうか。本当に長い間、文章を書くことをやっていなかったので、おかしい表現がないか心配です。読むことと書くことは全く違うと、はっきりと実感しています。
私が普段読む本は人文学、教育、歴史など、なかなか偏ったものを選びがちになってしまいます。(今回選んだ本は私がよく読むジャンルとは少し外れていますが…。)
『冬のUFO・夏の怪獣』はイラストが心穏やかになるような本で、内容も癒されるけど、どこか奇抜な感じが癖になります。
『コーヒーと一冊』は本当に読みやすい一冊になっていて、読書が苦手な人にも読んで欲しい本になっています。インドの日常が著者の世界観に包まれて、とても面白い本です。
今回、2人が選んでくださった本は読んでみたら、とても面白いし、自分好みだけど、本屋さんだとなかなか気づかないと思う本ばかりでした。
本は表紙をざっくりと読んで、購入を決めることが多いと思います。本の良さがわからなかったとしても、読書会で分かってくれる人がいるかもしれないし、いないかもしれないです。自分がいいと思うところを共有し合える、他の価値観に知り合えることがとても楽しかったです。
以上で第1回KyouryuBooks読書会レポは終了です。また近くに第2回KyouryuBooks読書会をコトコト商店(仮)さんで開催したいと思いますので、参加したい方はKyouryuBooksのInstagramのDMまで連絡お待ちしております。
それでは次回のレポもよろしくお願いします。