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ロシア文学に触れる会を開催します。

 

 

KyouryuBooksがいつもお世話になっている「電燈」という本屋・図書館さんで、

 

この度、ロシア文学読書会、題して『ロシア文学に触れる会』を開催します!

 

今回なぜこのロシア文学についての読書会かといいますと、てぃらのんは大学でロシア文学の研究をしており、ロシアにも留学に行っていたことがあります。

 

ロシアのことが好きですが、昨今のロシアをとりまく情勢は芳しくありません。

 

分断が広がる世界で、政治や信仰などに囚われる前に、まずはロシアの文化を通して、ロシアについて知るきっかけになる会があればいいなと思い、この読書会開催にいたりました。

   

【日時】

2025年4月6日(日)16:00~18:00

【場所】

電燈さん

 

【作品】

トルストイ『アンナ・カレーニナ』(抜粋)

チェーホフ『桜の園』(抜粋)

 

【持ち物】

食べたいお菓子や、飲みたい飲み物があれば持ってきてください。(紙コップは用意しますが、自分のカップ等使用したい方は持ってきてください)

※当日読む作品の抜粋部分のコピーと簡単なレジュメはこちら(KyouryuBooks)で用意いたします。

 

【参加費】

1人500円 ※電燈さんで当日本を購入された方には参加費の500円はお返しいたします。

 

【参加申し込み】

KyouryuBooksのInstagramにDMをお願いします。

 

   

【開催にあたって】

 ロシアのウクライナ侵攻から3年が経ちました。戦争は卑劣な行為であり、決して許されるものではありません。

 

 しかし、同時に戦争の当事国だからといって、その国の全てを拒絶することは正しいことなのでしょうか。それは更なる断絶を生むだけなのではないかと私は考えます。

 

 ロシアは、様々な豊潤な文化を育ててきた国です。歴史を紐解いてみると、ロシア文学は日本の文学に大きな影響を与えてきたという事実もあります。

 

 私は、ロシア文学が好きです。人生に対し、いつだって真っすぐ、真剣に向き合うところも、権力に対してNoをつきつけるところも、さらに、新しいことへ常に挑戦し、なおかつユーモアを忘れないところも。

 

 対立とは無知から生まれるものだと私は考えます。私たちは、これまでロシアという隣国について知る努力をしてきただろうか。私は、隣国に身を置いたこともあるにもかかわらず、知るということの手助けをしてこれただろうか。多くの日本人はロシアを理解できないものとして、つきはなしてきたのではないか。もっと、隣国に興味を持ち、人々が盛んに交流していたならばもっと違った世界が目の前に開けていたのではないか。これは、ずっと考えていたことです。

 

 今回の読書会は、ロシア文学の代表的作家の2人(トルストイ、チェーホフ)の作品の抜粋を読み、それに触れることで、ロシア文化を知る端緒になれればと思っています。

 

 自分語りになってしまって恐縮ですが、私は高校生の時にトルストイの『アンナ・カレーニナ』を読み、とても感動し、大学ではロシア語を学ぼうと思いました。小説の登場人物は、人が生きるということについて悩み、苦しみながらも、家族や友人、そして周りの人々との繋がりを大切にしながら生きていました。読了した後に、まわりの人がロシア人に抱くイメージと私のそれが大きく異なることに困惑した思い出があります。曰く、冷たい、怖い、理解できない。

 

 日本人が他の国へのイメージを持つときに大きな役割を果たすのはメディアです。そして、残念なことにメディアの姿勢は公平とは言い難い。しかし私たちが、他の国を知ろうとする際に、最初にその国の文化に触れたなら、その国には私たちと同じように悩み、苦しみ、そして時には喜びながらも、幸せを目指して生活する人々が、実際にその土地で生きていることを、そんな人々の生活の息吹を感じることができるはずです。

 

 今回の読書会ではそんな息吹を感じてもらえればと思っています。そこからロシア文学の森に分け入っていく人もいるかもしれませんし、別のロシア文化にも触れてみたいと思う人もいるかもしれない。そこからミクロな交流が生まれ、そして広がっていき、今とは別の地平が見えるようになるかもしれない。私は、そんなきっかけになるような読書会にしたいと考えています。

 

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