「オルタナティブな現実」が覆う未来を考える。

岩波書店から出ている「世界」という総合雑誌がある。そこから気になる記事について、感想を書いていこうと思う。

世界 2024年12月 より竹田ダニエルさんの『アメリカ「オルタナティブな現実」が覆う未来』について書いていきます。

オルタナティブとは何か。

 

この記事によると、『実際のアメリカでは政治的な立場に関係なく、多くの人々が自分の都合のよい、「オルタナティブ(代替的)な現実」を信じることを選択し、その影響が政治に及んでいる。』と書かれている。

  

まず、”オルタナティブ、代替的”とは聞きなじみがないため、念のため意味を調べた。

alternative:①代わりの、他の

      ②選択肢、代わるもの  (ジーニアス英和辞典 第6版より)

代替的の意味は私の持っている電子辞書に載っていなかったため、代替の意味を載せる。

代替:他のもので代えること   (広辞苑 第六版 より)

 

”オルタナティブな現実”を言い換えると”代わりの現実”、”他の現実”ということになる。しかし、代わりの現実はないにも関わらず、このような言葉が出てくるのはなぜだろうか。

 

好きな時間を行き来できたり、別時空にいったり、遠い未来の話だと思っていた。しかし、アメリカではもういろんな世界に行けるようになっており、ドラ〇もんのようなドア1つだけで本当にどこにでも行けるようになっているのかもしれない。と一瞬頭に浮かんだが、全くそんなことはなさそうだ。

 

 

嘘という言葉では済まない

 

『パンデミック時においても、科学的な根拠を疑ったり、効果のあるワクチンを否定したり、陰謀論を広めたりと、「オルタナティブファクト」が蔓延した。』とある。

 

念のため、ここでも意味を調べておく。

     

fact:事実、現実、実際にある[あった]こと  (ジーニアス英和辞典 第6版 より)

     

     

代替的事実というのも私は存在しないと思う。

    

    

しかし、『嘘やデマを恥とも思わず、事実でないことを知りながらも「信じることを選択する」という行動の変化だ。』と書かれている。

    

    

代わりの事実というのが存在するのではなく、事実ではないものを信じるということだ。

   

    

AIの普及により、私たちは何が本当で何が嘘か見分けることがより重要になってきていると思っていた。

   

   

そうでなく、自分にとっての都合のいい嘘が、代わりの事実として機能する。これはSNSによる分断もあるかもしれないが、そもそも何が信じられるのか、分からずにふらふらとしているのではないかと思う。

   

   

上記抜粋した文章はパンデミック時に限られているが、科学的根拠というのは今まで強く信じられてきたようなと思う。しかし、科学的根拠は本当に信じていいのかよく分からない方もいるのではないかと思う。

    

   

オルタナティブファクトは言ってしまえば”嘘”だが、”嘘”を人々が信じることによって、”事実”としてなることではないかと、私は思う。

   

   

  


  

また近日に続きを書きたいと思います。それではまた~。

 

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