読書日記

読書日記(ロシア文学を読む日々)6月1日―5日

6月1日

 ゴーリキーの「女」を読んでいると、登場人物の一人が、これからナリチクへ行く、と言うシーンがあった。文学作品を読んでいて、自分が行った都市の名前が出てくると少しわくわくする自分がいる。

 

6月2日

 チェーホフ「中二階のある家」を読む。主人公は、農民たちの生活を改善するために、労働を減らさなければならないと主張する。彼はそうしてできた余暇時間を精神活動に回すべきだと語る。

今や、私たちは労働を効率化し、機械に肩代わりしてもらい、ある程度の余暇を得ることができるようになった。それでも、余暇の時間は十分とは言えないが、その余暇の時間を人々が精神活動にまわせているかというと、そうではないだろうと思う。

 

6月3日

 チェーホフの「いいなずけ」を読む。主人公ナージャの母親が、眠れないときは「アンナ・カレーニナ」の歩き方を想像すると話すシーンが出てくる。

 小説内に別の小説の名前が出てくると、なんとなくわくわくする。自分が読んだ小説だと少し嬉しい。読んでいない小説だと、次に読んでみようと思う。

 これって読書あるあるかしらん?

 

6月4日

 チェーホフ「往診中の出来事」を読む。途中までゴーリキーの小説家と思うほど、世界は陰惨である。工場が象徴する経済のシステムが、人間性を奪っている。そこでは誰も幸福に到達せず、悪魔が人間たちを奴隷化しているようだ。

 しかし、チェーホフは人間の未来に希望を見出さずにはいられない。今がどれだけ出口がない状態だろうと、彼はいつか人間が出口を見つけることを心の底から信じている。

6月5日

 ロシア文学の魅力を多くの人々に知ってもらおうと、ちょっとしたZINEを作成する。7日に六角橋商店街で開催される「ととと市」でお披露目する予定。

 一号は、あまりお役立ち情報はないけれど、読書日記を読んで、ちょっとでも興味を持ってもらえたら嬉しい。

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