読書日記(ロシア文学を読む日々)6月26日―30日
6月26日
『カラマーゾフの兄弟』はとうとう大審問官に突入。無神論者イワンが弟のアリョーシャに教会の信仰の在り方について問いを投げかける。カラマーゾフの中では一番と言っていいほど有名な場面。それにしても、イワンが1つの思想に取りつかれて本格的に狂ってしまっている描写が、ドストエフスキー独特の迫力があって、良い。
6月27日
自分は何冊も本を同時に読み進めるタイプの読者なので、現在『四十歳のオブローモフ』『カラマーゾフの兄弟』『小悪魔』が同時進行中である。
自分は興味がどんどん移ってしまうタイプの人間なので、1つの作品を読み終える前に次の作品を読み始めてしまって、こんなことになってしまう。だから、知らないうちに途中で読み止まっている作品が溜まっていって、何年もかかって読み終える作品が出てきたりする。
6月28日
『カラマーゾフの兄弟』キリスト教についての知識がほぼなくても、楽しめる作品ではあるのだが、キリスト教について知っていた方がもっと楽しめる気がする。そんなことを考えていた。
そんな時に、工藤順さんのnoteを読んでいたら、面白いサイトを紹介していた。ロシア正教会についての情報を日本語でも読めるようにしてあるサイトである。
URL:https://azbyka.ru/japanorthodox/
工藤順さんはプラトーノフの翻訳者と紹介者として有名な方。ブログとnoteを更新しており、知的好奇心を掻き立てられる文章を書かれるのでおススメです。
6月29日
『小悪魔』は登場人物がけっこう多いので、ロシア人の名前についてなれていないと、少し混乱するかも、と思いつつ読み進める。
そんな登場人物が皆、そろいもそろって人間として好きになれないような心がちっぽけで嫌なやつらなのである。主人公のペレドーノフは極度の人間不信で、だれかが会話をしながら笑っていると、自分が笑われていると思いこんだり、他人が自分を毒殺しようとしていると、本当に思いこんだりしている。
6月30日
『小悪魔』人間の小ささの描写が個性的で印象的である。それにしても、よくもまぁ、こんなにも善良な人間が出て来ない小説を書いたものである。