読書日記

読書日記(ロシア文学を読む日々)6月16日―20日

6月16日

 グルーシェニカ登場。気分野で人を侮辱することを厭わない悪女として描かれる。

 グルーシェニカとの不意の遭遇を経て、ドミートリ―の婚約者であるカテリーナの家を後にしたアリョーシャは十字路で兄ドミートリ―に出会う。

 この十字路というのが象徴的だ。アリョーシャとドミートリ―は別の道を進む。物語もここからそれぞれに別の運命を与えるだろう。

 それにしてもカラマーゾフは地の文の描写が少なく、セリフで今の状況が描写されることも多いため、私はふわふわとした夢のような舞台で登場人物たちの物語が進んでいるように感じることがある。

 この十字路のシーンでもドミートリ―のセリフで風景が描写される。

 

6月17日

 『カラマーゾフの兄弟』の1巻目を読了。途中で電車をはさんだからか、なかなかのハイペースで読み進めている。光文社古典新訳文庫は訳文が読みやすいので、すらすらと読めてしまうので、海外文学を楽しむ時にはおすすめ。解説も充実。

 

6月18日

 『カラマーゾフの兄弟』2巻目に突入。フョードルが、ダメおやじなりに筋の通ったことを言っていて、成金小物悪役な感じがしてよき。色々な作品の憎まれ役として登場しそうなキャラクターである。

 

6月19日

 ゲルツェンシュトゥーベ先生という医者。登場人物の話の中にしか出て来ないのだが、ホフラコーワ夫人の話の中だけに登場するのかと思いきや、スネギリョフ大尉の話にも出てきて笑ってしまった。実物は登場するのか、それとも会話の中にしか登場しないのか、とても気になる。夫人も大尉も「なんとも申せませんな」というのがゲルツェンシュトゥーベ先生の口癖であることを話していて、本人は出てきていないのに強烈な印象を残すキャラクターである。

 

6月20日

 アリョーシャとイワンが会話をし、イワンが信仰告白をする。自分が何に寄って立っているのか、どのような思想を立ち位置とするのか。イワンの信仰告白により、アリョーシャとイワンの仲が深まる。イワンの「生きていたい」という生への渇望は、人生そのものを愛することに繋がっている。

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