蒸しパンみたいな文章
定期的に何かしら更新していきたいなと思いつつも、更新頻度がとても低い「非現実の帝国図書館」。別のところで文章を載せたりしているので、毎日何かしらは書いているのだが、やっぱり自分のウェブサイトはたくさん更新したいよなと思うのが人情というものである。私だけかもしれないけれど。
色々とネタもあり、この間は文学フリマにも出かけたので、それについても発信したいと思いつつ、なんとなく筆、というか指が乗らない日々が続いていた。そんなわけで、「たくさん更新したい」という気持ちとは裏腹に、殆ど更新されていない私のウェブサイト…。悲しい。こんな悲しいことが許されてよいのでしょうか。
そもそも筆が遅いので、1日に書ける量が少ない上に、他にもいろいろやりたいことがあるのだから、どうしても時間が足りない。1日の内、無駄に使っている時間を洗い出し、創作の時間に当てようと思い、日々のスケジュールを記録していたのだが、最も要らないのはやはり「労働時間」だという身もふたもない結論が出て終わってしまった。でも、労働しなければ生きていくためのお金が得られないのですよ!
1日の大半私を拘束している労働に関する恨みつらみを記述していればゆうに5000頁くらいの文章が書けそうなのであるが、途中で悲しくなりそうなのでやめておく。「大人になれ!」とか「甘えるんじゃねぇ!」という声が聞こえてきそうだし、全くその通りなので何も言わないし何も書かないことにする。
ART-ARTのブログや、エブリスタのラノベ(?)更新では締め切りを自分で定めており、公言しているおかげで今のところは滞りなく定期更新が行われている。えらい。
というわけで、ここでも更新日を発表すれば、高い頻度で記事が更新されることになるのでは、と思ったりもしたのだが、その2つの更新でキャパシティーがオーバー寸前なので、怖くて踏み出せないでいるのである。
そもそも、精神の安寧を保つために文章を書いている節があるので、その文章を書く行為がストレスになるような環境構築は本末転倒である。継続は確かに必要であるが、継続の為の枠組みが重荷になるようならば、それは見直した方がいいのだ。
誰も興味はないかもしれないが、私はちょっとだけマゾヒストなので、締め切りみたいな縛りは少しだけあった方がありがたい。なので、自分で2つの締め切りという縛りを決めている状態は結構理想的な状態だったりする。だが、毎日のように朝なのか夜なのかわからない空間に最低でも9時間くらい拘束してくる労働とかいうおまえはダメである。おまえは存在してはいけない生き物だ。
じゃぁ、これ以上縛りは作れないから「帝国図書館」の更新はあきらめるしかないね。みたいなことになるかと思えば、そうでもないのである。だって、自分でサーバー借りてドメインまで取得したんでよ。思い入れ半端ないに決まってるじゃないですか。そんなわけで、ここも高頻度で更新したい。私は我がまま人間なのだ。
結局わがまま人間である私の希望を今あるリソースの中で叶えるためには、いろいろと工夫が必要なのだ。絶え間ない試行錯誤。なんだかすごく意識高い系みたいな話になっているけれど、目的とするところは中身スカスカな蒸しパンみたいな文章を書く時間をどうやって捻出するかというところにあるので、意識は低い系である。
ただ、意識の低い、というかほぼ意識の無いような文章とか作品を生み出す際にも色々と障壁があるのである。さっきの時間が足りないという話もそうであるし、最近の私は何となく文章に対して気合を入れすぎてしまっていたような気がする。気合を入れすぎるとどうなるかと言うと、理想が高くなりすぎて、そもそも文章が書き始められなくなってしまうのだ。
文章なんて主語と述語があっていて、誤字脱字がなければいい。内容もスカスカ蒸しパンでいいじゃないか。そんな思いでウェブサイトを作った時の心持に戻ってみよう。初心忘れるべからず。そう心に決めて書いた文章こそ今あなたがまさに読み終わらんとしているこの文章です。
草々不一