レモンの数え方(Чай с лимоном)
ロシアでは紅茶が良く飲まれるので、もし旅行などするならば「紅茶」という単語を知っていると便利である。最近はコーヒー人気の影響で、街中にお洒落なカフェがあり、コーヒーを楽しむことはできる。しかし、やはり食堂やレストランにおける飲み物の主役は紅茶である。
紅茶はчай(チャイ)という。ストレートで楽しむ方も多いかもしれないが、何か味を足したくなるのが人情というもの。ミルクや砂糖、レモンと一緒に紅茶が頼めればさらに良い。
紅茶に加えたいものがある場合は前置詞сを使用する。例えば、砂糖(сахар:サハル)を加えたいならчай с сахаром、ミルク(молоко:マラコー)を入れたいなら чай с молоком、レモンティーを楽しみたいならчай с лимономである。
さて、レモンティーについてくるレモン(лимон)だが、普通はスライス、あるいはくし切りになった状態でやってくる。では、ロシア語でこの状態のレモンはどうやって表すのだろうか。レモンを入れ、透き通る様な琥珀色になった紅茶を見ながらそんな疑問を持ったことがあった。
Долька лимона(ドーリカ リモーナ)と表現する。このдолькаという単語はдоля(部分)という単語の指小形で、ちいさな部分みたいな意味合いである。この単語を使えば、レモンの切れ端を数えることもできる。(одна долька лимона, две дольки лимона, три дольки…)

このдолькаはけっこう便利な単語で、切ったオレンジや、ニンニクのひとかけを数える時に使用することも多い。特に料理をするときなど、重宝しそうである。